2011年7月4日月曜日

モノづくりと、ソフトウェアと、インターネット

いまさら、かもしれないけど。
実は、ハードとしての「モノづくり」という価値は、とっくに破壊されているのではないか。
モノづくり、モノづくり、と、声高に重要視されるけど。
その「モノづくり」と、「ソフトウェア」とは、わけて考えなきゃいけないでしょう、と。

そのハードとしてのモノづくり、その本質は?というと、

「同じものを、大量に量産して、いろんな箇所にばらまける」能力が、その本質であると思う。アイディア、品質含め。

例えば、何か、こういうハードあれば便利かも?と思って、
アキバで基板とパーツ買ってきて、できた!となる。なったとしよう。
ここまでは、それなりの知識があれば、出来るでしょう。

じゃあ、それを、量産できるか、同じものをばらまけるか?というと・・・
・・・えっと、設計書つくって、パーツを、必要なだけ発注して、
それを組み立てる工程は、工場は・・・。
儲けが出るためには、ウン万台売らなきゃいけないから、ウン万台つくって,うんたらかんたら、、、

気が遠くなります。この時点で、素人には、到底無理だなと。リスクもでかい。
パーツ発注して売れなければ、大赤字。

だから、メーカーというのは、重要な位置にいて、資本を持った、その企業にしか出来ない、となっていたわけです。

じゃあ、ソフトウェアの話ならば?

「大量に量産」は、コピー一つで済んじゃいます。もちろん、タダ。微々たる電気代だけ。
「ばらまく」も、同じこと。ネットがあれば、サーバにアップロードすれば、誰でも取っていけます、イコールばらまけます。
「大量に・・・」も。アクセス過負荷になる量が集中しても。スケーラブルなサーバがあれば、
いまどき簡単に(ちょっとのお金を払えば)、容量はすぐ増やせちゃいます。
最初から、負荷を考える必要がない。足りなければ、すぐ追加できる。
��これがクラウドを支える技術だったり。

ソフトウェアの世界を、「モノづくり」の考え方のまま、考えてしまっている人が多いかなと。
ソフトウェアと、インターネットは、「モノづくり」の本質を壊しちゃってるわけです。
「モノづくり」の難しかったところが、最初からないわけです。

だれでも、いつでも、「オレがすごいと思ったもの」を「世界に量産してばらまける」わけです。
だから、「ハードとしてのモノづくり」と、「ソフトウェアのモノづくり」を同じように考えてはいけない。

そうなると、ソフトの世界では、「アイディア」が重要になる・・・わけではなく。
「アイディア」を、「誰よりも早く」公開できることが、重要になるのかなと。
このあたりは、いろんな人が言っているので、これ以上書かないですが。
アイディアとスピードの勝負なら、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」方式を、考えるべきなのかな。
考え尽くしてる前に、作って、公開しちゃえ~、みたいな。

これも、いままでの「モノづくり」では出来ないやり方なんだったりしますが。
これはそのうち、気が向いたらつぶやこう。

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